経営者は夢を語れと申しますが

そう簡単ではないよねぇ。

経営者が語る夢って

夢を語る仕事、の、はずです。経営者。
もう24年も経営者をしてきていますので、たくさん夢を語ってきた、はず。
しかし、語れる夢にもそれぞれサイズがあります。想像できないことは語れない。夢はでっかく果てしなくと言いますが、普段の生活で考える夢のサイズ感というのは人それぞれでしょう。
私は案外ちいさな夢しか描けません。
しかも、誰かが種を蒔いてくれないと何もないところから勝手に芽を出せたりしないのです。
誰かが持ってきた種子の袋を開けて、ぱらぱら蒔いてくれて、初めて物語が始まり、種子のパッケージに描かれていたような花を咲かせ実をつけるタイプです。

しゃちょーの語る夢

しかし。うちの会社のしゃちょーというのはとんでもない人物で、何もないところから意味わからんサイズの夢を繰り出してきます。しかも、きもだまが太いらしく「ちゃんと考えて具体的に語ってくれないとみんなに伝わりませんよ!」とか私にガチで怒られている真っ最中に宇宙サイズの夢を語り始めたりするのです。
私、誰かにお説教されてたら萎縮して何も楽しいことなんか思いつきません。
そういう規格外のしゃちょーのブログを読んでいると、ああ、こういう人がわけわからん結果を出すんだよなぁとしみじみ思います。稀有な才能です。びっくりします。
最近は売り上げを5年で10倍にするようなことを考えられていますが、本気出されたら実現してしまいます。そういうキャラです。
まぁ、私も含めて周りの人間にそう信じさせてくれる人物なので、みんな本気で実現に向けて動けちゃうというのが、結果を生み出すんだよなと実感しています。すげぇ。

予祝を習ったときに言われたこと

予祝。
夢が叶った状態を具体的にイメージして、そこに自分自身を近づけていく手法で実際に理想を叶える手法です(本当はもっと緻密な色々がありますが便宜的にそう表現します)。
これを初めて習ったときに講師の方に言われたのが「『今から語る夢は100%叶う』と仮定したら、あなたは何を語りますか?」という質問でした。
あまりにも意外な質問で、想像もしたことがない仮定だったので私は心底驚いたのですが、そのときに、それまで一度も思いつかなかった夢が出てきました。
「すべての人が自分の特性を活かして働ける社会を実現したい」
私、自分にそんな願いがあるなんて思わなかったんです。でも、20歳の経営者、女性経営者、X-GenderとしてLGBTQ当事者であったり、ADHDなどの発達障害があったり、目黒区最年少女性PTA会長をしたり、目黒区男女平等共同参画審議会の委員をしたり、シングルマザーになったり、離婚を繰り返したり、病気をして無理がきかない生活になったりという人生の中で、働きたいのにマジョリティの人たちみたいにうまく働けないという苦悩に何度も向き合ってきて、なんとかして社会を変えたいと心の底で願いながらもちょっと諦めてきてたんですよね。

夢を語った後に起こったこと

そんなわけで、自分最大級に大きな夢を語っちゃった私。
その後に起きたのは、自分の会社をM&Aし、不動産管理業のベンチャーを作ることになり、NKSが出来上がって、そこの役員に任命され、経営理念に自分の夢を全部詰め込んで、本当にいろんな仲間が集まってきた今。です。
叶った、と言うにはまだ社会を変えられていませんが、これからこの会社を大きくしていくと、必ず夢が叶うという道が見えてきました。
やっぱり、ちゃんと夢を思い描いて語ることは大切ですし、夢はでっかく果てしなくというのは間違いない。
そう思うと、でっかい夢を語れるうちのしゃちょーはスゲーと思います。

これからのこと

というわけで、夢をでっかくする才能がある人がトップを務めている会社なので、NKSを、そしてNSKグループ全体をどんどん大きくして、たくさんの人を輝かせるための器にしたいなと思います。
社長をほらふきにするわけにはいきませんからね。