ホラクラシー組織の作り方(が、わからない)
ホラクラシー組織を目指すしゃちょーと私とNKSと、大変わかりにくいホラクラシー組織の立ち上げについての考察。
目次
- ほら…???
- ティール組織とホラクラシー組織
- それで、ホラクラシー組織だよ
- NKSが9ヶ月間ホラクラシー憲法を作らなかった理由
- 私が体感している自走型組織の理想人数は8×8=64人
- そんなわけでそろそろ次の段階だ
ほら…???
ホラクラシー組織。Google日本語変換では変換できるけど、Macの日本語変換では「ほらクラシー組織」にしかならない、まだまだよくわからん定義です。
とはいえ、検索すればいくつかまとめページは出てくるわけで。
読んでわかるわけでもない複雑さが泣けます。
作りたいけどわからない…。でも作る…。
ティール組織とホラクラシー組織
組織論の話になるとなんだか色々出てきちゃうわけです。
よく比較されるティール組織については、数年前に某団体で意識してこれを作り、自分的にはかなりの成果を出せたと思っています。小さな組織が自走して拡大して結果を出す。心理的安全性と仕組み化を重視すれば結果が出るもんだなと、解散する時に思ったものです。
ざっくりいうと、ティール組織というのは「フラットで上下関係がない組織」かつ「意思決定が分散している」自主管理型の組織と定義されています。自走する組織って感じで合ってます。ヒエラルキーで上位下達という組織とは違うと捉えていただければ良いかと。
で、ホラクラシー組織というのはティール組織の中の一つの類型であって対立する概念ではないものです。ざっくり全部ティール組織だと言われればそれは間違いではない。私が前に作った組織もホラクラシーっぽいといえば、っぽい感じでした。
それで、ホラクラシー組織だよ
ホラクラシー組織というのは、ティール組織の中でももう少し規律が厳しめ。
ホラクラシー憲法というルールが明文化されていて、細分化されたサークルという単位があって、リードリンク・ファシリテーター・セクレタリーといったサークル内の役割も決まっている。だからこそ、高速で意思決定してすごい量の成果があげられる。
ただし、リスク管理が難しく、性善説を基本としているので悪意あるメンバーがいると崩壊しやすく、企業の経営方針を理解して自分で行動を起こせる人材以外がイニシアチブをとってしまうと一気に規模拡大にブレーキがかかるというリスクをはらんでいる、案外繊細な仕組みなのです。
ハイリスクハイリターンすぎる…!
NKSが9ヶ月間ホラクラシー憲法を作らなかった理由
というわけで、創業から9ヶ月、私たちはホラクラシー憲法を作っていません。人数が少ない時に戒律を厳しくすると拡大しないし、理念が浸透しなければただ苦しいだけの組織になるし、現実に起きていることが全て正解なので、実際にメリットデメリットがどんな風に現れるのかを見ないことにはこの方向が正しいか確証がなかったのです。
しかし今。最初の管理物件をお預かりしてから3ヶ月で管理戸数は170戸になり、メンバーは55名、アクティブな人も20人近い。売上も上がってきて、組織基盤を作るために投資もできないこともない。
今なら、2つぐらいメインのサークルを決めて、役割もつけて、憲法も考えていいんじゃないか。やっとそう思えるようになりました。(ここまで緩やかに作ったサークルは14こありますが、まだ役割はカオスです)
私が体感している自走型組織の理想人数は8×8=64人
そうなんです。64人のメンバーがいれば組織は動く。アクティブ率は50%程度必要でしょうかね。動く人32人が縦横無尽にあっちこっちに所属しながら、自律的に動く。これが実現できた時は毎日新しい成果が生まれて面白くて仕方なかったという経験があります。
人間、8人ぐらいまでしかはっきりと相手を認識できないと思うんです。少なくとも私はそう。個性を理解して、適切に思いを伝えられるのは8人がいいところ。だとしたら、そのサブリーダー8人にさらに7人のメンバーをつけて8人のユニットを8個作れば64人の組織になります。
これが私としては最短最速で結果を出しまくれるボリュームだと思っています。
今回は深く触れませんが、組織というものの適正な最大数は150人と言われているそうです。ダンバー数ってやつですね。8×8×2=128人ぐらいもいいかもしれませんね。
そんなわけでそろそろ次の段階だ
もう、ホラクラシー憲法や役割なども決めていこうかなとようやく思えるようになってきました。みんなが朝礼などを通じてうちの会社のミッションビジョンを理解しようとしてくれているから。ここからはルール策定と同時に、もっと一緒に働くメンバーを増やしてまずは現在の55人→64人に、そしてアクティブ率が上がるような運営を行なっていきます。
必ず、とんでもない結果が起こせると信じて。